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食養生~冬~
冬は立冬から立春までの一年中で最も寒い季節です。自然界では草木は枯れ、動物は冬眠の状態となります。大自然の中で生きている人間も身体を休ませる時期に入ります。
冬の寒さで、身体の機能が冬眠状態になりエネルギー代謝が低下します。また体温調節がうまくいかず手足の冷えが強まります。
中医学では、冬は五臓のうち「腎」の働きが盛んになります。五臓の働きは季節とつながっています。

これからの季節は「腎」の養生に努めることが大切です。もう少し詳しく学んでいきましょう。
腎は泌尿器、生殖器系をつかさどり、生命の源ともいえる臓です。水分の代謝を調節したり、発育や成長生殖機能を維持する働きがあるほか、骨や歯、髪の毛の健康にも関わっています。
腎の働きが衰えると身体が冷えやすくなるほか、骨がもろくなる、記憶力が低下する。尿が近くなる、髪が乾燥してツヤが失われるなどいわゆる老化現象が現われます。
腎には精気が宿っています。
精とは、生命活動の最も根本的な物質となるものです。
先天の精 親から子に受け継がれる精生命力となるパワー
後天の精 生まれた後に食事や大気から得られる精
