心療内科
心療内科について
当院の心療内科では、患者様が直面する問題やお悩みに深く耳を傾け、全力でサポートするとともに、漢方を用いて身体にかかる負担を抑えた治療の提供が可能です。
診療では、まず患者様一人ひとりの症状を理解し、可能な治療法について分かりやすく丁寧に説明いたします。また、患者様のご要望も尊重し、一緒に話し合いながら治療方針を決定した上で、症状の改善や心身ともに健康な状態を一緒にめざしていきます。
当院の心療内科の特徴
内科医など各専門の医師と連携した診療を行います
当院の心療内科で扱っている症状
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うつ病・躁うつ病
- 気分が落ち込む、自信がなくなる
- 集中力・判断力が低下
- 自責的な考え方になる
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睡眠障害・不眠症
- 眠れないことが続くことがある
- ぐっすり眠った気がしない
- 夜中に目が覚めて眠れない
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心身症・不登校
- 集団になじめない
- 体調が悪く、朝起きれない
- 動悸・頭痛の症状が午前中に起こる
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発達障害・自閉症スペクトラム
- 他の人と違うのを認めたくない
- 人間関係がうまくいかない
- 表情が乏しい、または不自然
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自律神経失調症・更年期障害
- 月経前にイライラする
- 頭が重い・首や肩こりなどがある
- 手足が冷えることがある
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パニック障害・強迫性障害・社会不安障害
- 息がつまるような感覚になる
- 手を洗わずにはいられない
- 他人の評価に敏感になる
漢方薬の心療内科・精神科における有用性
漢方薬はさまざまな生薬を組み合わせて作られており、そのなかには精神を安定させる効果を持つものが多く含まれています。歴史的にも、不眠や不安、抑うつなど、その時点での身体の状態に応じて使用されてきました。
また、内科や整形外科、耳鼻科などの一般的な診療科では特定できない体調不良がある場合、心療内科や精神科の受診を勧められることがよくあります。そのような場合に、漢方薬が有効な治療手段となり得ます。ただし、病状が重篤な場合は、精神安定剤が適切な選択肢となる可能性があります。また、睡眠薬と漢方薬の併用による、睡眠薬の量を減らせられる場合もあります。さらに、抗うつ薬の副作用である胃腸の問題にも、漢方薬を併用することで改善し、全体的な治療効果を高めることが可能です。
当院でよく使う漢方薬について
- 半夏厚朴湯
- 停滞した気の流れを良くする効果が期待できます。また、動悸、咳、吐き気、喉・胸のつかえ(詰まり感)、呼吸がしにくい、かすれ声、不安、不眠などを抱える方に適しています。
- 柴胡加竜骨牡蛎湯
- 抗ストレス作用が期待できます。頭痛、動悸、イライラ、ストレス、不眠、抑うつ状態などの症状にお悩みの方に適しています。
- 抑肝散、抑肝散加陳皮半夏
- 抑肝散は強い怒りをうまく発散できず、心の中に抱えがちな方向きです。抑肝散加陳皮半下夏は、長く続く怒りに疲弊している方に適しています。
- 四逆散
- 抗ショック作用が期待できます。手足の冷え、イライラ、ストレス、情緒不安定、憂鬱な状態が続いている方に適しています。
漢方治療を行うメリット
- 心と身体の全体的なバランスを整えていきます。
- 服薬による身体への負担が少なく、副作用も比較的出にくいです。
- 向精神薬の副作用の軽減が期待できます。
- 漢方薬への置換や併用により、向精神薬(抗不安薬・睡眠薬など)に対する依存のリスクを軽減できる場合があります。
- 加齢とともに低下する体力・免疫力・代謝機能などにより、多剤併用になるケースも多くみられます。一方、漢方薬であれば身体にかかる負担が抑えられ、年齢を問わずにご利用いただけます。