寒い冬は腎を大切に「腎養生」⛄
寒さが日増しに強くなりました。
中医学では、冬は五臓のうち「腎」の働きが最も盛んになる季節とされています。
一方で、寒さの影響を受けやすく、「腎」が弱りやすいのもこの冬の時期です。
中医学では、腎が弱った状態を「腎虚(じんきょ)」と呼びます。
では、「腎虚」になると、体にはどのような変化が現れるのでしょうか。
一緒に見ていきましょう。

「腎虚」になると
・からだが冷えやすくなる。
・骨がもろくなる(骨折しやすい。腰痛、膝の痛みなど。)
・記憶力が低下する。
・尿が近くなる(特に「夜間頻尿」夜なんどもおしっこで起きる)。
・耳が遠くなったり耳鳴りといった耳の不調。
・髪が乾燥してつやを失う。
いわゆる老化現象が現れます。
そんな腎が少しでも元気でいられるよう養生法を紹介します。
寒い冬におススメ「腎養生」
「腎養生①温める」
腎は冷えに弱いため、体をしっかり温めてあげることが大切です。
シャワーだけで済ませず、できるだけ湯船にゆっくりつかりましょう。足湯もおすすめです。

「腎養生②食材」
「黒は腎をいやす」
中医学では、色と五臓の関係が大切にされており、黒い色は「腎」と深い関わりがあるとされています。
そのため、黒い食材は腎を養う食材としてよく用いられます。
黒豆、黒ごま、昆布、黒きくらげ、ひじき など

黒い食材以外にも腎を養う食材があります。
胡桃、栗は腎を温める腎陽を補います。

山芋は腎を滋養じてくれます。
漢方薬を構成する生薬で「山薬」と呼ばれます。

他にも、エビは腎を補い、足腰の冷えを改善するとされています。
また、ニラや豚肉には腎を温める作用があると考えられています。
いずれも日常的に取り入れやすい食材ですので、無理のない範囲で、バランスよく食事に取り入れてみてください。

「腎養生③呼吸」
丹田を意識して呼吸することも腎を養生することにつながります。



今回は、日常生活の中で簡単に実践できる中医学の腎養生についてご紹介しました。
継続しやすい内容ですので、ぜひ生活に取り入れていただき、腎を養いながら寒い冬を元気にお過ごしください。
持病のある方や治療中の方は、実践される前に主治医へご相談ください。
薬剤部 岡崎裕美枝